商品撮影の依頼書・指示書テンプレートと書き方
商品撮影でカメラマンに渡す書類は、見積もり前の依頼書、撮影前の指示書、発注を決めたときの取引条件の確認文という3段階に分けると迷いません。撮り直しや「イメージと違う」の多くは、撮影の腕ではなく、発注者が伝えていなかった情報から起きます。用途を伝えていない、出品先の画像ルールを渡していない、色違いの撮り方を決めていない、といった抜けです。費用の目安と著作権の詳しい話は別記事で扱っています。この記事では、コピーして使える依頼書シート、撮影カット表、撮影仕様シート、取引条件の確認文、送る前のチェックリストを整理します。
依頼書・指示書・発注書の違い|いつ、何のために渡すか
商品撮影の「依頼」は、ひとつの書類で済ませようとすると話がこじれます。見積もりのための情報と、撮影現場で使う情報と、お金の約束は、必要になるタイミングが違うからです。
| 書類 | 渡すタイミング | 目的 | 主な中身 |
|---|---|---|---|
| 依頼書 | 見積もり前(初回の相談時) | 引き受けられるか、いくらかを判断してもらう | 目的・点数・撮影タイプ・用途・納期・使用範囲の概要 |
| 指示書 | 発注が決まった後、撮影前 | 現場で迷わず撮ってもらう | 撮影カット表(1カットずつの指定)と撮影仕様シート(背景・構図・光・レタッチ・納品形式) |
| 発注書(取引条件の明示) | 発注を決めた時点 | 金額と条件を確定させ、記録に残す | 業務の内容・報酬の額・支払期日・納品日・納品場所など |
この3つを混同すると、起きることはおおむね決まっています。編集部の整理では、次の3パターンです。
- 初回の相談から細かすぎる指示書を送ってしまい、相手が何を見積もればいいのか判断に困る。
- 依頼書の粒度のまま撮影当日を迎え、アングルや背景を現場で決めることになる。
- 金額と条件をチャットの流れの中で合意したまま、どこにも記録が残らない。
書類といっても、整った書式は要りません。メール本文でも、共有スプレッドシートでも、PDFでも構いません。大事なのは形式ではなく、渡すタイミングごとに必要な情報が揃っているかどうかです。次の章から、1枚ずつ中身を作っていきます。
依頼書テンプレート|見積もり前に渡す概要シート
依頼書は、相手が「引き受けられるか」「いくらになるか」を判断するための材料です。ここでは細部の指示より、全体像が伝わることを優先します。
最初に書くべきは使用目的です。自社サイトのトップページで使うのか、紙媒体で配るのかといった目的を先に伝えると、必要なサイズや加工の水準が決まる、とクラウドソーシング運営会社のメディアも解説しています(出典: クラウドワークスTimes)。用途が分かれば、撮影者は機材や撮り方を逆算できます。
以下は、そのまま貼って〇〇を埋めれば使える記入式のシートです。
【商品撮影 ご依頼概要】
■ 基本情報
・依頼者:〇〇(屋号・会社名)/担当 〇〇
・連絡先:〇〇
・販売している商品ジャンル:〇〇
■ 撮影の目的と用途
・目的:〇〇(例:新商品の販売ページ用、既存商品の写真の撮り直し)
・掲載先:自社EC/〇〇(モール名)/Instagram/紙のカタログ など
・出品先モールの画像ルール:あり・なし(ありの場合はURLを添付)
■ 撮影内容
・商品点数:〇点(うち色違い・サイズ違い〇点)
・撮影タイプ:白背景の物撮り/イメージカット/両方
・1商品あたりの想定カット:〇カット(正面・斜め・背面・ディテール など)
・合計の想定カット数:〇カット
・商品の特徴:光る/透ける/小さい/大きい/食品 など該当するもの
■ 納品
・形式:JPEG など
・レタッチ:色味と明るさの調整まで/切り抜きあり・なし
・希望納期:〇月〇日(動かせる・動かせない)
・段階納品:希望する・しない
■ 使用範囲
・使用媒体:〇〇
・使用期間:無期限/〇年
・撮影者様の実績掲載:可(〇月〇日以降)/不可
■ 撮影場所と商品の受け渡し
・スタジオへ送付/持ち込み/こちらへ出張
・送料の負担:ご相談
■ ご予算の目安
・〇〇円前後(内容に応じてご相談)
■ 添付資料
・参考イメージ:〇枚
・商品ページの完成イメージ(あれば)
■ 確認したいこと
・上記条件でのお見積もり
・修正と再撮影の線引き、キャンセル時の条件
埋めるときのメモを、ブロックごとに添えておきます。
- 撮影の目的と用途:掲載先は全部書きます。後から「Instagramにも使いたい」となると、縦横比も使用範囲も変わります。
- 撮影内容:商品の特徴欄は軽く見られがちですが、ガラスや金属のように光るもの、透けるものは撮り方の難度が上がります。先に伝えておくと見積もりのぶれが減ります。
- 納品:カット数が多い場合は、先に10枚、残りを後日、のように段階的に納品してもらい進捗を確かめる方法もあります(出典: クラウドワークスTimes)。
点数と想定カット数は、次の章の撮影カット表を先に下書きしておくと正確に書けます。依頼書の段階で表を完成させる必要はなく、行数を数えるための下書きで十分です。
費用と使用範囲は、この欄で何を決めればいいか
予算の欄は、空けておくより目安を書いたほうが話が早く進みます。上限が分かれば、撮影者はカット数やレタッチの範囲を調整した提案を返せます。伏せたままだと、相手は条件を広めに見積もるか、最小構成で出すかのどちらかになりがちです。
使用範囲の欄は、写真の著作権が原則として撮影者にあることを前提に書きます。発注者が対価を払っても、どこまで使えるかは取り決め次第とされています(出典: 川崎フォース法律事務所)。依頼書では、媒体と期間と実績掲載の可否を書いておけば足ります。
1カットあたりの費用の目安や、使用範囲・著作権の決め方の詳細は、商品撮影をカメラマンに外注する費用相場の記事で整理しています。依頼書をメールの文面にしたい場合も、同記事の見積依頼メール文例がそのまま使えます。
指示書テンプレート①|撮影カット表(シューティングリスト)
撮影カット表とは、完成写真1枚を1行として、何をどう撮るかを並べた一覧のことです。シューティングリストとも呼ばれます。費用相場の記事で紹介した「商品名・アングル・使う場所」の3列の撮影リストを、撮影当日にそのまま使える形に広げたもの、と考えてください。
指示書の中で、撮り直しをいちばん減らすのはこの表です。1行が1枚に対応しているので、撮る側も頼む側も、何が終わって何が残っているかを同じ画面で確認できます。
以下は、架空のマグカップを例にした記入例です。
| No. | 商品名・品番 | バリエーション | アングル | 背景 | 用途・掲載先 | 参考画像 | ファイル名 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 01 | マグカップ A-101 | 白 | 正面 | 白 | 自社EC・モールのメイン画像 | 参考1 | A-101_white_01.jpg | 未 | 取っ手は右向き |
| 02 | マグカップ A-101 | 白 | 斜め上から | 白 | 自社EC サブ画像 | 参考2 | A-101_white_02.jpg | 未 | 内側の釉薬が見える角度 |
| 03 | マグカップ A-101 | 白・黒・青 | 3色並び | 白 | 自社EC サブ画像 | 参考3 | A-101_set_01.jpg | 未 | 集合カット |
| 04 | マグカップ A-101 | 黒 | 使用イメージ | 木目テーブル | 参考4 | A-101_black_scene_01.jpg | 未 | コーヒーを注いだ状態 | |
| 05 | マグカップ A-101 | 青 | 底面ディテール | 白 | 自社EC サブ画像 | 参考5 | A-101_blue_03.jpg | 未 | 刻印が読める距離で |
作るならスプレッドシートが便利です。共有リンクを渡しておけば、撮影当日に撮影者と発注者の両方が状態の列を更新できます。
各列の書き方のコツ
アングルの列は、言葉だけで書かないでください。「斜め」と書いても、30度を思い浮かべる人もいれば、真上に近い角度を思い浮かべる人もいます。参考画像の番号で指すほうが確実です。
用途・掲載先の列は、撮影者が余白の取り方や縦横比を判断する手がかりになります。メイン画像なのか、文字を載せるバナー素材なのかで、同じ商品でも寄り方が変わります。
ファイル名の列は、撮影前に決めておくと後が楽になります。商品コードと連番を組み合わせる命名ルールを勧める実務記事もあります(出典: atsoho.com)。納品後、どの写真をどの商品ページに当てはめるかで迷わずに済みます。
バリエーションの列では、色違いを1色ずつ撮るのか、並べて1枚にするのかを行で分けて書きます。記入例の01と03の違いがそれです。色違いやアングル違いをどう数えるかは、費用相場の記事のカット数の章で詳しく扱っています。
撮影当日と納品時の使い方
撮影当日は、状態の列を埋めながら進めます。撮り漏れが現場で見つかれば、その場で撮れます。立ち会わない場合は、撮影後に状態の列を埋めた表を返してもらう段取りにしておくと安心です。
納品時は、表の行数と納品ファイルの数を突き合わせます。ファイル名を先に決めてあれば、検品は名前を照合するだけで終わります。
2回目以降は、同じ表を複製して行を足すだけで、一覧の雰囲気を揃えた追加撮影を頼みやすくなります。
指示書テンプレート②|撮影仕様シート(背景・構図・光・レタッチ・納品形式)
撮影カット表が「何を撮るか」なら、撮影仕様シートは「全カットに共通するルール」です。1枚にまとめておくと、写真ごとに明るさや寄り具合がばらつくのを防げます。トンマナ(写真全体の雰囲気や明るさの統一感)を揃えるための書類、と言い換えてもかまいません。
指定のしかたにはコツがあります。「白背景」「明るめ」のような言葉ではなく、カラーコード、画面に占める割合、見本画像で伝えると解釈がぶれにくい、という実務の解説があります(出典: atsoho.com)。これは個人運営のSOHO支援ブログの記事で、業界の統一基準ではありません。具体的な値は、出品先のルールと自社の見本に合わせて決めてください。
【撮影仕様シート(全カット共通)】
■ 背景
・メイン画像:白(カラーコード指定:〇〇)/その他:〇〇
・影:残す/消す/うっすら残す
■ 構図
・商品が画面に占める大きさ:〇割程度
・縦横比:正方形/横長〇:〇/縦長〇:〇
・余白:上下左右を均等に/文字を入れる余白を〇側に残す
■ 光と色
・雰囲気:見本画像〇番に近い明るさ
・実物の色に合わせることを最優先する商品:〇〇
・色の確認方法:カラーチャートを1枚写し込む/実物と並べて確認 など
■ レタッチ
・範囲:色味と明るさの調整/ホコリ・小キズの除去/切り抜き
・やりすぎない基準:見本画像〇番のレベル感まで
・やってはいけないこと:商品の形や色を実物と違って見せる加工
■ 納品形式
・ファイル形式:JPEG/PNG/その他
・サイズ:長辺〇px以上
・カラープロファイル:〇〇
・ファイル名:撮影カット表のファイル名列のとおり
・納品方法:〇〇(共有フォルダ・ファイル転送サービス など)
■ 出品先のルール
・出品先:〇〇
・画像ルールのURL:〇〇
レタッチ(撮影後の色や明るさの補正)の欄に「やってはいけないこと」を置いているのは、撮影者を縛るためではありません。実物と違う印象を与える写真は、購入者の期待を裏切り、返品や問い合わせの原因になり得ます。どこまで整えてよいかを発注者側が先に線引きしておくのは、買う人への配慮でもあります。なお、光と色の欄にあるカラーチャートは、色の基準になる色見本の板のことです。
モールやShopifyに出すなら「規定のURL」を書く欄を必ず作る
撮り直しが起きやすいのは、技術的な失敗より、出品先の画像ルールに合っていなかったときだ、という指摘がEC画像を扱う専門メディアに共通して見られます(出典: AirPhotoブログ)。たとえばAmazonのメイン画像には、純白の背景が求められるとされています(出典: EC Image Creator)。
こうした規定は各モールの自社ルールで、改定され得ます。数値を指示書に書き写すより、公式ページのURLを渡すほうが確実です。書き写した時点の値が古くなっても、URLの先は最新に保たれます。
Shopifyでは、商品一覧の見栄えを揃えるために縦横比を統一する運用が勧められることが多い、と支援会社が解説しています(出典: GemPages)。推奨の中身はテーマによっても変わるため、最新の情報はShopifyヘルプセンターで確認してください。
楽天市場・Amazonの画像規定の中身は、商品撮影の費用相場記事のECモール規定の章でまとめています。公式ガイドラインは変更され得るため、発注前に楽天RMS・店舗運営Navi、Amazonセラーセントラル、Shopifyヘルプセンターで最新情報を確認してください。
曖昧な指示と明確な指示の書き換え例(Before/After)
指示書を書いていると、つい便利な言葉で済ませたくなります。以下は、編集部が作成した説明用の例です。左の書き方で起きやすいずれと、右の書き換えを並べています。
| 曖昧な指示 | 起きやすいずれ | 明確な指示 |
|---|---|---|
| 白背景でお願いします | 真っ白か、少しグレーか、影を残すかで解釈が分かれる | メイン画像は白(カラーコード〇〇)、影は消す。サブ画像は影を残す |
| おしゃれな感じで | 撮影者の好みで仕上がる | 見本画像を2枚添付。明るさと小物の量はこのレベル |
| 大きく写してください | 寄りすぎて余白がなく、文字入れやモール規定に合わない | 商品が画面の〇割程度。右側に文字を入れる余白を残す |
| 全色撮ってください | 1色ずつか、並べて1枚か分からない | 色ごとに正面1カット、加えて3色並びを1カット(カット表No.〇〜〇) |
| 色は実物に近く | モニター環境によって見え方が変わる | 実物サンプルを同梱。いちばん色の差が気になるのは〇〇色 |
| 早めに納品してほしい | 期日の解釈がずれる | 〇月〇日に10カット、〇月〇日に残りを納品(段階納品) |
最後の段階納品は、カット数が多い案件で進捗を確かめる方法として、クラウドソーシング運営会社のメディアでも例示されています(出典: クラウドワークスTimes)。途中で一度見せてもらえれば、方向がずれていても残りの撮影で修正できます。
並べてみると、書き換えのパターンはひとつです。曖昧な言葉を、数字、見本、カット表の番号のどれかに置き換える。「おしゃれ」も「大きく」も、受け取る人によって意味が変わります。数字と見本と番号は変わりません。
抜け漏れで起きる撮り直しと、送る前のチェックリスト
指示書の抜けは、撮影が終わってから表に出ます。起きやすい典型パターンは次のとおりです。
- 背景や余白が出品先のルールに合わず、メイン画像だけ撮り直しになる。
- 縦横比やサイズを指定しておらず、商品ページに当てはめると端が切れる、または小さすぎる。
- 色違いの撮り方を決めておらず、必要なカットが足りない。逆に余計に撮って、カット数が増える。
- 用途を伝えておらず、SNS用や紙のカタログに使い回そうとしたら、解像度や使用範囲が足りない。
- 修正と再撮影の線引きがなく、「イメージと違う」をどちらが負担するかで揉める。
どれも技術の問題ではなく、伝えていなかった情報の問題です。追加の撮影は費用と日程の両方に響き得ますが、送る前の確認で防げます。
依頼書、撮影カット表、撮影仕様シート、発注書の4つを横断して、送る前に確かめる項目をまとめます。
- 使用目的と掲載先を書いた(依頼書)
- 合計カット数と、撮影カット表の行数が一致している(依頼書・カット表)
- アングルを参考画像の番号で指定した(カット表)
- 色違い・セット撮影の撮り方を行で分けた(カット表)
- 背景・影・余白の指定がある(仕様シート)
- 縦横比とサイズ、ファイル形式、ファイル名の指定がある(仕様シート・カット表)
- レタッチの範囲と、やってはいけない加工を書いた(仕様シート)
- 出品先の画像ルールのURLを添えた(依頼書・仕様シート)
- 使用範囲(媒体・期間・実績掲載の可否)を書いた(依頼書)
- 修正と再撮影の線引き、キャンセル時の条件を確認した(依頼書)
- 納期(段階納品の有無)と商品の受け渡し方法を決めた(依頼書)
- 取引条件(報酬の額・支払期日など)を文字で残した(発注書)
最後の1項目は、法律とも関わります。次の章で扱います。
発注を決めたら取引条件を文字で残す|フリーランス新法の明示事項
2024年11月1日に「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」、通称フリーランス新法が施行されました(出典: 山形労働局)。この法律により、フリーランスへ業務委託をした事業者は、直ちに取引条件を書面またはメールなどの電磁的方法で明示する必要があるとされています(出典: 公正取引委員会)。
ここでいうフリーランス(特定受託事業者)は、従業員を使用していない個人、または代表者以外に役員も従業員もいない法人を指します。発注する側が従業員を雇っている会社であっても、相手のカメラマンがこれに当たれば対象になり得ます。事業者として商品撮影を発注する場合は、対象になると考えて準備するのが実務的です。
この明示義務には、委託期間の長さによる要件はありません。1日で終わる単発の撮影依頼でも、原則として対象とされています。
明示する事項は次のとおりです。
- 発注事業者とフリーランス双方の名称
- 業務委託をした日
- 業務の内容
- 給付を受領する日、または役務の提供を受ける日
- 給付を受領する場所、または役務の提供を受ける場所
- 検査を行う場合は、検査を完了する日
- 報酬の額と支払期日
- 現金以外の方法で報酬を支払う場合は、支払方法に関する事項
商品撮影に置き換えると、編集部の整理では次の対応になります。業務の内容は撮影カット表と撮影仕様シートの範囲、受領する日は納品日、受領する場所は納品方法(共有フォルダなど)、検査はカット表と照らし合わせる検品です。依頼書と指示書をきちんと作っていれば、明示事項の大半はすでに書類の中にあります。残りの報酬と支払いの条件を足して、1通にまとめれば足ります。
発注を決めた時点で送る確認文の例です。
件名:商品撮影のご依頼内容の確認(〇〇)
〇〇様
このたびはお引き受けいただきありがとうございます。
以下の内容でご依頼させてください。
・発注者:〇〇(屋号・会社名)
・受託者:〇〇様
・ご依頼日:〇年〇月〇日
・業務の内容:添付の撮影カット表(全〇カット)および撮影仕様シートのとおり
・納品日:〇年〇月〇日(〇カット)、〇年〇月〇日(残り〇カット)
・納品方法:〇〇
・検品:納品後〇日以内にカット表と照合し、結果をご連絡します
・報酬の額:〇〇円(税込/税別)
・お支払期日:〇年〇月〇日
・お支払方法:銀行振込
内容に相違があればお知らせください。
新商品が出るたびに同じ撮影者へ頼み続ける場合は、別の規定も関わります。6か月以上の継続的な業務委託を途中で解除する場合や、更新しない場合は、原則として30日前までに予告することが求められています(出典: 山形労働局)。これは上の明示義務とは適用の条件が異なる、独立した規定です。
違反があった場合、行政による助言・指導・勧告などの対象になり得るとされています。個別の取引がどう扱われるかは、公正取引委員会の資料や専門家に確認してください。
撮影者と直接やりとりするなら、指示書はそのまま共通言語になる
ここまでの書類が、依頼先によってどう効くかも整理しておきます。
撮影代行会社に頼む場合、担当者が要件をヒアリングして整理してくれることが多くあります。曖昧な状態から相談を始められるのは利点で、その整理の手間は会社のサービスとして料金に含まれます。窓口がいて、撮影者が1人抜けても進行が止まらない体制を買っている、という構造です。マッチングサービスやクラウドソーシングでは、募集フォームの枠に合わせて書く都合上、トンマナや用途の細かな意図がこぼれやすいことがあります。枠が決まっているぶん比較しやすいという利点と、表裏の関係にあります。
撮影者本人と直接やりとりする場合は、あいだに人が入りません。発注者が作った依頼書、撮影カット表、撮影仕様シートが、そのまま撮影者との共通言語になります。書類の精度が、そのまま写真の精度になる、ということです。
直接であれば、やり方も柔軟に選べます。指示書を送ったうえで、短いオンライン通話で見本画像を見せながらすり合わせる。文章で5往復するより、そのほうが早い場面は少なくありません。同じ撮影者と継続して組めば、カット表と仕様シートを使い回せるので、トンマナの揃った商品一覧を作りやすくなります。
一方で、契約や支払いの取り決めは当事者同士で行う必要があります。前の章の確認文は、そのための道具でもあります。
写真に取り組む人を探す入口の一つとして、#アマチュアフォトグラファー カテゴリの掲載者一覧では、掲載者のプロフィールを見て、気になった人へ直接連絡できます。
よくある質問
依頼書と指示書は1枚にまとめてもいいですか
点数が少なく、最初から依頼先が決まっているなら1枚でも問題ありません。複数の撮影者に相見積もりを取る段階では、依頼書だけを送るほうが相手の負担が少なくて済みます。指示書は発注が決まってから渡せば十分です。
撮影に立ち会えない場合、指示書に何を足せばいいですか
3つ足しておくと進めやすくなります。撮影カット表の状態の列を撮影者に埋めてもらうこと。迷ったときの優先順位、たとえば「色の正確さを最優先」を書いておくこと。本番の前に数カットを先に送ってもらい、方向を確認する段取りを入れることです。
参考画像は他社の商品写真を使ってもいいですか
雰囲気を伝える資料として撮影者に見せることと、その写真と同じ構図を再現させることは別物です。参考画像を渡すときは、明るさ、寄り具合、余白など、何を参考にしたいのかを添えてください。そのまま模倣するような指示は避けるのが無難です。
指示書を細かく書きすぎると嫌がられませんか
必須の条件と、撮影者に任せたい部分を分けて書けば問題になりにくいです。「ここは決め打ち、ここはおまかせ」と明示しておくと、撮影者からの提案も受けやすくなります。細かさより、どこが動かせないのかが伝わることのほうが大切です。
まとめ|3枚の書類で、撮り直しを減らす
商品撮影の仕上がりは、カメラマンの腕の前に、発注者が渡す書類で大きく変わります。やることは3段階です。
- 見積もり前:依頼書で、目的・掲載先・点数・使用範囲・予算の目安を伝える。
- 撮影前:撮影カット表で1枚ずつの撮り方を、撮影仕様シートで全カット共通のルールを渡す。
- 発注確定時:取引条件の確認文で、業務の内容・納品日・報酬の額・支払期日を文字で残す。
- 書くときの原則:曖昧な言葉は、数字・見本・カット表の番号に置き換える。
一度作れば、次の新商品からは複製して行を足すだけで使えます。費用の目安と、見積もり前に決めておく条件は、商品撮影の費用相場の記事とあわせて読むと、依頼から発注までが一通りそろいます。まずは手元の商品1点で、撮影カット表を5行書いてみてください。
▶ 写真まわりを相談できる人を探している方は:
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あわせて、ECサイトの運営まわりを相談できる人を探している方は:
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この記事はタッチポイントWeb編集部が執筆しました。
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